【不登校だった私のこと】元ひきこもりを親友にカミングアウト

不登校の過去

私は上の子が小学校低学年くらいまで、生まれ故郷にいました。
私が昔通った中学区とは車で15分くらい離れた学区にでした。


ママ友と話していると、こんな会話は日常でした。
「〇〇くんのママとは中学の同級生なの。ずいぶん落ちついたけど、昔はヤンキーだったんだよ。」
そんな話しを聞くと胸がざわつきました。
私も言われてるのかな?
「高田ママとは、私の妹が同級生だったの。確か高校入ってすぐに不登校になって、8年くらい引きこもっていたんだよ。」
そんな噂が立っていたらどうしよう。母は有名人だったし。みんな知っているのだろうか?
その頃、私には親友と言っていいママ友鈴木さんと佐藤さんがいました。家族ぐるみの付き合いでホームパーティやキャンプを長期休みの度にしていました。


私は不安に思って夫に相談しました。
「他人の口から鈴木さんと佐藤さんの耳に入る前に私から直接言いたいの。過去のこと。隠してるの嫌だし。彼女たちだけには言いたいの。どう思う?」


夫は「うーん、気にすることかなあ?言わなくてもいいと思う。昔のことだし。俺ならどうでもいいけど、そんな事。」

「あなたは私と結婚するぐらいだから気にしない人なのよ。参考にならないわ。」
私はカミングアウトすることにしました。

カミングアウト決行の日、我が家で行なわれたホームパーティ。その時、子ども達は2階で人生ゲームをしています。

私は「大切な話があるの。」と切り出しました。

私「2人には知っておいてもらいたくて、私がなんで高校時代に…」

鈴木さん「そーいえばさー、仕事でね!」

私「あ、まだ話し続いてて、聞いて!あのね、私ね、高校の時に」

佐藤さん「何?仕事で何かあったの?」

鈴木さん「腹の立つ女上司の話し覚えてる?」

佐藤さん「あー、なんか無視された話し?」

私「ごめん!聞いて!真面目な話しだから!」

鈴木さんが突然、私の手を握りました。横目で私の目を見ながら、
「ぶらりちゃん、もういいから。」
佐藤さんも頷いています。
私は「ありがとう。」と言って、話しを終えました。
知ってて付き合ってくれてたんだね。ありがとう(涙)

彼女たちとは、夫の転勤で私が引っ越した今も頻繁にLINEをし、いまだにお互いの家を行き来する仲です。。
でも、わかったことがあります。学区を3つも越えて噂は伝わってきていて、みんな知っていました。

今は縁もゆかりもない土地にいます。私のことを誰も知らないというのは、こんなにも気楽なのかと澄み渡る空のように開放感があります。

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