【不登校の対応】暴力(リスカ)の対応は最初が肝心な理由

不登校の対応

少し前に、私の相談者さんで息子さんの暴力に立ち向かった方がいます。

私に相談に来られる前にも息子さんの暴力が原因で下の娘さんを連れてご実家に緊急避難された過去がありました。(不登校児の暴力は、女の子のリスカ以上に珍しいものではありません。また、多くのケースで暴力が出る子は両親どちらからか躾と言う名の暴言や暴力を受けた経験があります。また父親に殴りかかる例は稀でほとんどの場合が姉妹か母親に対して出ます。)

メッセージサポートも順調に進み、お母様と息子さんの関係性もよくなり、穏やかな日常が過ぎていたころにまた息子さんの暴力が出ました。きっかけは本当にささいなことでした。

私からは大袈裟にするように、毅然と立ち向かうようにとアドバイスはさせていただいていたのですが、内心はとても心配でした。数か月かかって、ようやく関係性が良くなった息子さんに、お母様は果たして毅然とした態度で対応できるのだろうか?

ここまで関係が改善していれば昔に逆戻りする心配はよっぽどないのですが、厳しく注意することで関係性がどこまで荒れるのか?

(厳しく注意することが難しければカウンセリングに連れていくことも有効です。要するに対話が面倒くさい、出来ないからリスカや暴力で訴えるようになりますから、暴力後に対話すること以上に面倒臭い事態にしてしまえばもうしなくなります。本人の暴力の底に隠れている本音に共感することも重要になります)

けれど、お母様は覚悟を決めて息子さんに対峙されました。それは妹さんへの二次被害を防ぐためもあります。妹さんにとっても家庭内は快適でなければなりません。

暴力やリスカで訴えるのではなく、言葉で相手に訴える訓練はとても重要なことです。本人の現在、将来のためにできることは見守ることではなく対話です。

暴力やリスカによって自分の要求や感情を表すようになり、それが普通にならないように注意したいですね。

ちなみに小学生の暴れる系はまた意味が違いますから、それはまた今度お話しします。

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私の腕にはザックリいったリスカ痕があります。ひっかき傷ではありません。傷が深かったのと手荒に縫われた影響でがっつり痕に残っています。ここまで切るまでには引っかく程度のリスカからの長い歴史があります。ぜひ引っかき傷程度のリスカ(暴力)で大騒ぎしてください。でないと、要求を通したり、何かを訴えるために傷はどんどん深くなっていきます。

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