【不登校の対応】子育ての全否定と不登校児ママ友

不登校の対応

子どもが不登校になると、親は散々ご自分を責められます。今までの子育て全てを否定されてしまいます。でも、私はこういう親御さんはOKだなと思っています。本能的に不登校を家族の問題と捉えていますから、お子さんの重荷を皆で一緒に背負う形になります(それだけでもお子さんの心は軽くなります)。実はお子さんたちも自分を全部否定してしまった状態です。だから全てを失ったもの同士で手を繋いで一緒に同じようにステップアップすることができるんです。その過程で実は全てを失ってはいなかったこと、大切な家族がいることを再認識することもできます。一緒に落ちるとこまで落ちたら怖いものはないんです。

逆に「私は〇〇もした」「苦労して〇〇に相談も行った」「〇〇してみてはどうかと提案もしてあげた」「こんなにがんばっているのに」などと言う親はたいてい上から目線で、不登校児の問題は本人の問題で自分は関係ないと思っているんですよね。自分に自信満々系の親です。

こうなると回復は2倍3倍の時間がかかってきます。親からのサポートなしで、不登校児本人の気力だけで立ち上がるととても不安定になります。

それと、話しは変わりますが、よく不登校親の会のような母親同士の交流をどう思われるか?と聞かれるのですが、基本的には何とも思っていませんが、できればプロ(精神科医、カウンセラー、担任、行政)とそういう時間を使って欲しいです。

例えばですね、私の相談者さんの中にもそういう会に入っておられる方がいるのですが、現状を嘆くことに慣れてしまっていることに度々驚かされます。まあ、ハッキリ言えばそれは我が子の悪口です。

「風呂に入らない子どもが臭い…」

「臭いとか言うかあ?そんな風に言うかあ?風呂に入れなくてかわいそうだ、救ってあげたいとか思わないわけ?好きで風呂に入ってないわけじゃないぞ!入る気力がないんだよ!そこまで頭が回らないんだよ!」

なんて私は思ってしまいます。

またそれを度々、不登校児の親同士で肯定し合っているようで、人前で言葉にすることに抵抗がないようです。

この人は現状を嘆いているだけだな~、何かを変えたいなんて思っていないな~、イエスマンを探しているだけだな~、自分を憐れんでいるだけだな~、とっくに我が子のことは見放して軽蔑しているな~なんてのはこちらに伝わってきます。特に私は子ども側の目線で接しているのでそれを強く感じます。

また、不登校児への声掛けはステージごとに変わってきます。それを無視して先輩不登校児の母にアドバイスをもらってもあまり意味はありません。先輩と言ったところで本当にステージが進んでいるかなんてわかりません。回復することなく無意味に時間が過ぎている先輩の可能性は多々あります。不登校初期で部屋に籠るのと中期と後期では全然意味合いが違ってきます。そのステージを無視して「うちもそうだよ~」なんて慰め合ってもあまり意味はないと思っています。

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