不登校になっても昔と変わらない友人関係を続けることができる子というのは皆無です。
不登校児の友人関係で多いパターンとしては、
・親友とならLINEできます
・習い事関係の友人とは時々遊べます
上記二例が大半を占めます。
不登校中にしっかりひきこもってしまうパターンの子は、自分から連絡はしなくなりますし、返信も返さないようになるので、友人は皆無になってしまいます。
LINE全削除という強者もいます。
ですが、そういう子も時間が経つと、ほとんどはネット上に友人関係を求めますので、実際には不登校・ひきこもり期間中一切友人がいないという子の方が珍しくなります。
不登校・ひきこもり期間が8年に及んだ私の場合がどうだったか?というと、ひきこもり前から継続している友人は3人。もちろん、絶賛ひきこもり中は完全に縁が切れていた3人です。
彼女たちのことを嫌いになったわけではなく、高校に行っていない自分、恥ずかしい自分を見られたくなかったというのが縁を切った本当の理由です。
お恥ずかしいことに、心の中で彼女たちに難癖をつけて連絡を断っていました。
「あの子のことは、そもそも好きじゃなかった。」
「何の苦労も知らない薄っぺらい人間たち」
のように見下していた部分もあります。(何様だよ!ってツッコミを入れたくなりますね(笑)
店で「あれ?高田さんじゃない?」と話す声が聞こえても、私はそちらを振り向くわけではなく、顔をふせて、気がつかないフリでその場を逃げ出しました。
実は、親友と呼ぶにふさわしい、まともな友達は私に縁を切られてくれました。
でも、それを許さない友人もいました。何度も電話をかけてきたり、突然来たり。
ものすごく冷静に考えてみて下さい。夢や目標を持っている健康な高校生が、うつろな顔のひきこもり友人に何度も連絡してくると思いますか?
まともな友人は、「あ…そうか…。」と、何やら大変そうだと察して、そっとしてくれていました。
そして、ひきこもり中、何かと世話を焼いてくれた友人は、私が元気になり、商店街事務所に就職し、テレビに出たりするようになるとスーッと消えていきました。
そして、まともな友人は
「テレビ見たよ〜!元気?また会いたいねー。ところで、あの時、何もしてあげられなくてごめんね。どうすれば良いのかわからなくて。でも、心の中では気になってて。ぶらりちゃんさえ良かったら、遊びに行こうよ!」
と、連絡をくれました。
私はお礼を言い、お詫びをし、
「もちろん!遊びに行こー!」
と、返事をして近況を報告し合いました。
別の友人は
「ぶらりちゃんがそんなことになってたなんて全然気が付かなかった。」
とシラを切り通し、その後、何事もなかったかのように接してくれました。
前向きに輝いていれば、本当の友達は必ず戻って来てくれます。待ってくれていると言った方がいいのかな?弱っている時に寄ってくる友人は気を付けた方がいいですよ。